脳科学 

脳科学者についていろいろ議論されていますね。脳科学者というのは、誰にでも名乗れるし、タレントのようなものではないかなど。または、論文の被引用回数が少ないなど。情熱大陸で脳科学者が出てくるようで、一部もめています。

 

こういった議論をみると、日本はまっぷたつになってしまったのかなと感じます。片方に科学とは無縁で、面白ければ何でもいいという人たち。

もう片方には、科学的厳密さを求める人たち。これは、科学者に多いかもしれません。

 

話の流れから言って、私が後者を支持すると思われるかもしれませんが、どっちも視野が狭いのではないかと思います。例えば、脳科学の分野は、まだ分子生物学のように規模が大きくないので、論文の引用も少ないのかなと思います。

科学的な厳密さを求めてみても、そういった中でメインストリームにいたはずの人間、例えば加藤氏のような人間が出てきてしまいます。

 

東京大分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授のグループによる論文不正問題で、同大科学研究行動規範委員会が26日、論文33本でデータ捏造(ねつぞう)などの不正行為があったとする最終調査報告書を発表したことを受け、加藤氏は「到底承服できない」とするコメントを発表した。

 


 これに対し、加藤氏はコメントで「関係各所に膨大な労力をおかけしたことを心よりおわびする。論文作成や受理の過程で、強制的な態度や過度の要求などをしたことはない。最終報告は私の弁明を十分に考慮せず、一部の証言のみに基づいている」と釈明した。 最終報告は、論文33本に捏造や改ざんが行われ、加藤氏ら計11人の不正行為を認定。「加藤氏が著名な学術誌への論文掲載を過度に重視し、そのためのストーリーに合った実験結果を求める姿勢が甚だしく行き過ぎていた」などと指摘した。

 同委員会は外部からの指摘などを受け、昨年9月に調査を始めた。

 

毎日新聞より

 

 自分とは全く別の人間が不正をしているような人間がいる、というのは誤った認識だと思います。多かれ少なかれ、後ろめたい部分、不適切かもしれないものを抱えていると考えた方が自然なのではないでしょうか。